Living Together in Nakano by YWKZ Seminar
DUMP GARBAGE
外国人の入居トラブルの中の一つに、外国人のゴミの分別問題が挙げられます。
まず、日本のゴミ事情について学びましょう。
日本のゴミの総排出量は、平成25年で44,874千トン、一人あたりの排出量は958gだと言われています。これは世界の中でもトップクラスです。また、ゴミの分別が厳しいと言われている日本ですが、地域によって様々です。平成23年度に環境省が行った「一般廃棄物処理実態調査」では、最も多くの市町村が採用している分別数は11~15種類だそうですが、徳島県上勝町では、34種類に細かく分類し回収しているそうです。
では、海外のゴミ事情はどうなっているのでしょうか。
シンガポール、エジプト、マレーシアなど、多くの国ではゴミの分別がないようです。その一方で、オーストラリアでは各世帯に専用の収集容器が配られるなど、独自の分別方法を採用している国もあります。どの国にも共通して言えることは、日本ほど細かく分別をする国は稀だということです。
日本人でさえ難しいゴミの分別。母国で細かく分別する習慣のない外国人にとっては、もっと難しいものです。また、過剰包装など、日本では分別しなければならないゴミの量も多いことも、ゴミ出しを難しくしていると考えられます。このように、一度外国人の立場になって考えることも、外国人と共生するためには必要になってきます。
外国人に日本でのゴミ出しを守ってもらうには、
・ゴミ出しのマニュアルを多言語化する。
・文章ではなくイラストを多くする。
・外国人が困ったときにすぐに聞けるように、住民もしくは管理人との信頼関係 を築く。
などの、工夫が必要ではないでしょうか。
参考資料
マイカシ,なんと34種類に分別している自治体も!ゴミの分別が自治体によって違うワケ
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